料理のハードルを低くする料理研究家 yukari
~ Cooking Hardle More Lower ~

第11回全国豆腐屋サミットin 名古屋 「豆腐屋って素晴らしい!」

本日もご訪問頂きありがとうございます。
10/28-29
 愛知県名古屋市・名古屋クラウンホテルで開催された、第11回ニッポン豆腐屋サミットに

今年も豆腐マイスターで大会のサポート役として参加して参りました。

今回のコンセプトは「豆腐屋って素晴らしい!」

そんな素晴らしさが伝わった盛りだくさんの2日間でした。

まずは13時前に到着後、基調講演①として
静岡の杉山フルーツの杉山清様の「チャンス・チェンジ・チャレンジ!」
~戦う土壌を変えて活路を見出す杉山フルーツから学ぶ経営のヒント~ 講演に参加しました。

果物屋でありフルーツアーティストである杉山清様が、
果物の素材を生かしフルーツゼリーとしてブランド化、「喜ばれる贈りもの」として
販路を見出され人気の「杉山フルーツ」として確立された講話を拝聴しました。

今の時代に沿った“映え”を意識し、フルーツをあえて高級路線で行く。
もらったら喜ばれるプレゼントとして販売されるところが凄いと思いました。
一度は食べてみたいですね。

基調講演②は日本ファミリービジネスアドバイザー協会の丸山祥子様の
「家業(ファミリービジネス)の未来を創るために大切なこと~事業を続ける価値とは~」の講演に参加。
ご家族で営むお豆腐屋さんも多い中で、家族とビジネスの境界線はしっかりと引く必要性のお話を拝聴しました。
こういった貴重なお話を聴ける機会を頂けるのもありがたいですね。

その後豆腐マイスターの私達は準備に取り掛かりました。
いつもとは勝手の違うところでの準備。

開催地の実行委員会の皆様、豆腐マイスターの先生方、豆腐マイスターの皆様に助けて頂きながら
試食のお豆腐を並べていきます。

今回は第7回豆腐品評会で出品された豆腐の陳列作業。
審査は関東で終わっていたので試食会だけということでしたので少し荷が下りた感じでした。

それでも量が少なくなった豆腐を入れ替えたり、参加者の方々の飲料水の準備をしたりと入念な気配りは忘れずに。
豆腐マイスターの皆様、ご協力を頂きありがとうございました。そしてお疲れ様でした!

懇親会では、自民党の先生方、名古屋市長、様々な来賓の方々もご参加。


鏡開きも盛大に行われ、宴もたけなわでお豆腐屋さん、豆腐マイスターの方々との交流で盛り上がりました。

協賛のブースも出展されていました。

サンギ様の「つきじおから茶」。このお茶は講演の時にも各テーブルに置かれていました。
香ばしい豆の香りが気分をホッとさせてくれます。

こちらはおとうふ工房いしかわさん。

有名な「きらずあげ」「かりんとう」は各テーブルにも。

おからで作るスナック菓子。この素朴な味がやめられない、とまらない。
お子様からご年配まで愛される健康とSDGsに注目したお菓子です。

 

味付け油揚げで有名なOK食品さんは葛饅頭を出品されていました。
美味しかった!業務用の大豆あんもありました。(すみません写真を撮り忘れていました💦)

おひらきの後は2次会へ。ここでも楽しく交流をさせて頂きました。
品評会のお豆腐も並んでいました。

2日目はセミナーと、豆腐の日本一が決定する授賞式。

まずは「環境を考えるとうふプロジェクト紹介」として
おとうふ工房いしかわ様の「豆腐容器のLIMEX化と環境問題への取り組み」の講話を拝聴しました。

これまでも棄てられるおからを利用してきらずあげを開発、
環境に配慮された活動をされているいしかわ様が、豆腐容器でもSDGsを考えられ、

石灰石を主原料にプラスチック・紙の代替製品を成形し、リサイクルが可能な素材(LIMEX素材)を利用し
導入をされたお話を聴きました。

お豆腐屋さんが5000軒あれば5000種類みんな違いがある、つまり多様性がある。
いろんな価値観がある。だからそれを大切にしたい。」とのお言葉で締められていました。
まさに「みんな違ってみんないい。」お互いを尊重する多様な考え。それもこれからの時代に即したものであると思いました。

そしてここからはドキドキの授賞式。

以下、上位結果です。(敬称略)

(各お豆腐屋さんの店舗または商品リンクを貼ります。みなさんぜひお取り寄せで食べてみてね☆)

●農研機構賞

<木綿豆腐>
日本の大豆 木綿 川原(愛知県)

<絹ごし豆腐>
特選絹ごし豆腐 安藤豆腐店(千葉県)

<寄せ/おぼろ豆腐>
有機栽培大豆のよせ豆腐 大豆乃館(栃木県)

<充填豆腐>
大豆物語 茨城在来 染野屋(茨城県)

●カナダ大豆賞
京にがり豆腐 上田とうふ(京都府)

●アメリカ大豆サステナビリティアンバサダーアワード
できたておぼろ豆腐 青木食品(高知県)

●銅賞((一財)全国豆腐連合会賞)

<寄せ/おぼろ豆腐>
日本の寄せ 暁  おとうふ工房くすもと食品(鹿児島県)

<木綿豆腐>
にがり木綿 むさし屋豆腐店(東京都)

<絹ごし豆腐>
にがり絹 むさし屋豆腐店(東京都)

<充填豆腐>
Silk Da Monde Premium 辻豆腐店(愛知県)

●銀賞(全国農業協同組合連合会賞)

<寄せ/おぼろ豆腐>
天草おぼろ とうふ処まこと屋 川口商店(熊本県)

<木綿豆腐>
しお学舎のにがりもめん 今井とうふ(大阪府)

<絹ごし豆腐>
露里きぬ豆腐 とうふ工房わたなべ(埼玉県)

<充填豆腐>
絹香 上田とうふ(京都府)

●金賞(農林水産大臣官房長賞)

<木綿豆腐>
幻の極 木綿豆腐 とうふ工房 味華(群馬県)

<絹ごし豆腐>
日本の絹ごし 華 おとうふ工房くすもと食品(鹿児島県)

<充填豆腐>
こいまろ。PREMIUM  村のおっさん(徳島県)

●最優秀賞(農林水産大臣賞)
<寄せ/おぼろ豆腐>
寄せ豆腐 むさし屋豆腐店(東京都)

受賞されたみなさま、おめでとうございます!
惜しくも受賞とはならなかったお豆腐屋さん。
個人的に美味しかったお豆腐がたくさんあり、どのお豆腐も「また食べてみたい!」と感動を味わうお豆腐でした。

その後、受賞されたみなさまの品評会に関するパネルディスカッションがありました。

 

おとうふ工房くすもと食品様>
「以前、消費期限間近の商品をお客様へ無償提供していた時期があったが
そこから地元の皆さんの支持を得ることができた。
昔は豆腐屋の息子として引け目を感じていたが今では誇りを持っている。
品評会があることで、今では当時の10倍の売り上げになった。
品評会があることでスキルアップができたし、交流ができた。
交流を通じて全国のお豆腐屋さんの見学にも行くことができ、自己研鑽ができた。
それは品評会、豆腐屋サミットがあるおかげです。」

私は受賞された際の、お嬢様の涙ながらのスピーチ
「頑張ってきてよかった。みなさんのおかげです。」
の言葉にもらい泣きしました。

村のおっさん様>
「品評会がなかったら豆腐屋を辞めていただろう。
昨今の高騰で豆腐の値段をあげざるを得ないが豆腐クオリティは下げない。それでも売れている。」

私は「豆腐屋を辞めていたら結婚もしていなかった」、とのお言葉にご夫婦の強い絆を感じました。
HPの動画が面白いですよね。地元のみなさまに愛されているお豆腐店ということが伝わってきます。

 

むさし屋豆腐店様>
「父が亡くなって借金返済のために始めた豆腐屋。
でも今は賞を受賞したことでお客様が買いに来られる。賞に恥じないようにこれからも豆腐作りをしていきたい。
豆腐屋は可能性が広がる明るい未来です。」

「これからは人の心に残るようなお豆腐作りをしたい」
私はむさし屋豆腐店、名古屋様のこの言葉が胸に響きました。

最後に、豆腐屋は素晴らしい?との質問に
みなさま一同、「素晴らしい!」の全員一致の回答がございました。


私自身、豆腐マイスターをしていなければ、この場に立ち会うことができませんでした。
全国のお豆腐屋さん、多くの全国の豆腐マイスターさん達との交流ができるのも
豆腐サミット、品評会があるおかげです。
実行委員会のみなさま、ありがとうございました。

これからも毎日朝早くから美味しいお豆腐を作るために一生懸命頑張るお豆腐屋さんを
微力ですが豆腐マイスターのひとりとして応援していきたいと思っています。

「豆腐屋って素晴らしい!」

拙い文章ですが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


 

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