料理のハードルを低くする料理研究家 yukari
~ Cooking Hardle More Lower ~

<熱中症に注意> ビールは水分補給にはなりません。 こまめに水分補給を!

こんにちは。本日もご訪問頂きありがとうございます。
これまでより早い梅雨明け宣言。毎日35度を超える灼熱の暑さ。
みなさん水分補給はきちんとされてますか?

今日は水分補給とビールについてのお話を。

まずは水分補給の大切さについてお話したいと思います。

私達の身体では1日2,500mlもの水分が毎日排出されていると言われています。
その内訳はおおよその量ですが下記のとおりとなります。

尿 1,400ml
便  100ml
汗  700ml
呼気 300ml 

単純に言うと2,500mllは飲料水、食物で摂る必要があるということになります。

厳密にいうと、この中の約9割にあたる2,250~2300mlは摂取して水分を獲得しますが
300mlは体内で細胞内の水分が利用されるために体内で産出されています。

水分の役割は次の3つ

①栄養素や不純物の運搬
血管を通って栄養素を身体の隅々まで運び、不要なものを回収しています。
この時に血液にある水分が利用されています。

②代謝に関わる(エネルギーの産生のために利用)
たんぱく質の合成、分解を行う際には水が必要となります。

③体温維持
身体の体温が下げすぎ、上げすぎにならないように一定の体温を維持するためにも体内の水分は使われています。

特に今の時期のように気温が高い時に運動すると、
私達は汗をかいて体温を下げようとする働きが備わっており発汗量が多くなります。

特に、発汗量が多く体温が高い状態であると身体はゆで卵の状態になり、熱中症の危険があります。

<体重の約1%の水分が失われると>
のどの渇き、大量の発汗

<体重の約2%の水分が失われると>
のどの渇きが強くなる、吐き気、めまい、思考低下。
この状態ではもう血液は濃縮している状態といわれています。

<体重の約3%の水分が失われると>
身体の機能が正常に保てない、汗が出なくなる。⇒生命の危険!

尿の色をみて濃くなっていれば既に水分が不足しています。

「喉がかわいた」という時点ではなく
「喉がかわく」前に水分補給を心がけましょう。

また、水分と共に同時に塩分も失われます。
運動中なら失ったエネルギーを補う必要もあります。
アイソトニックのスポーツドリンク、または麦茶に塩などを入れて塩分補給を。
発汗量が多くすぐに水分が必要なら
ハイポトニックのスポーツドリンクを補給してくださいね。

 

**ビールには利尿作用があるためより水分を必要とします。**

ビールを飲むとのどごしがいいのでのどの渇きが解消されますが、利尿作用が活発になります。

メカニズムとして、肝臓内でアルコール脱水素酵素に分解され、そのアルコール脱水酸素からさらに分解する際に出るアセドアルテヒドが酵素により分解されて酢酸になり、全身に行き届き筋肉内などで二酸化炭素と水になり、尿として排出されます。この働きが活発になると、分解されなかったアルコールやアセドアルテヒドの処理が遅れ、悪酔いなどを引き起こします。

体内ではエネルギーとして代謝される過程で水を多く必要とします。
おおよそで100mlごとに120mlの水分を消費すると言われています。
このときアルコールがあれば先に分解しようとしてその水は使われてしまいます。
代謝に使う水が足りないと、アルコールが分解されず体内に残った状態になり、前述のように悪酔いなどを引き起こします。

<プリン体にも注意>
ビールには尿酸のもととなるプリン体が多く含まれています。
このプリン体の最終の代謝産物は尿酸になります。
特にスポーツされている選手は代謝が激しいため尿酸が過剰になりがちで
これが慢性化すると血液中で尿酸ナトリウム結晶として蓄積し、関節痛を引き起こしたり
ひどくなると高尿酸血症、動脈硬化、痛風、尿路結石を起こすおそれがあります。
肉(特に内蔵)ばかり食べる、塩分の多いものばかり食べる、といったことは控え、
枝豆やきゅうりの酢の物など代謝を促すビタミンB群、ビタミンCを多く含むものを一緒に摂りましょう。

ビールを飲むときは・・・

1.休肝日を作ってアルコールの量を調整し、
2.お酒を飲むときは代謝を促すための水も一緒に。
3.アルコールやプリン体分解しやすくする枝豆や豆腐、野菜や海藻などを一緒に摂る! 

といったことを心がけましょう。

水分補給はこまめに! お酒を飲むときは水分補給も忘れずに!
これからも続く暑い時季を乗り切っていきましょう。

 

 

asumeshilab.com