料理のハードルを低くする料理研究家 yukari
~ Cooking Hardle More Lower ~

<農泊>グリーンツーリズムの良さをもっと多くの人に伝えたい。

12/13 リュウキンカの郷 で開催された、グリーンツーリズム九州の交流会に参加しました。


宮崎県川南町、西都市、高千穂町、福岡県八女市、大分県臼杵市 など遠くからご参加された
グリーンツーリズムに携わっておられる方々と、先日の記事の、霧島食育研究会理事長の千葉しのぶ先生、
ひまわり亭オーナーの本田節さん、
そして球磨郡多良木町、錦町から隠れ里ひとくまツーリズムでグリーンツーリズムの活動をされておられる皆様から
それぞれの地域でのご活動や、これからグリーンツーリズムを広めるにあたっての課題などを活発に話し合う機会が行われました。

まずは、それぞれがどんな活動をされておられるのか語って頂きました。

例えば、大豆を潰して味噌を作ったり、放し飼いの鶏が生んだ卵でたまごかけご飯を作ったり、
自家製パンをつくったり。こんにゃくいもからこんにゃくを作ったり、手作りの醤油麹を作られたり、
そういった活動を県内外から来られた方々と一緒に実際の体験活動としてこれまで行っておられます。
みなさま農泊のホスト役をされておられ、おもてなしの達人の方々です。

その方々に里暮らしでの体験を若い人達を通じて感じてもらうことの意義など
それぞれの想いを聴く貴重な機会に参加させていただくことができました。

「昔は手仕事でしていたこと、レシピのないレシピを
口伝えでおばあちゃんが教えてくれていた、そんな大切なこと。

でも今は高齢化となり、伝えてくれる人が減っているのが現実。
今のうちに昔の人からの知恵は引き継いでおきたい。」

「里山の豊富な資源があって、それを都会の人に伝えたい、知ってもらいたい。
その豊富な自然からできた食材で作った、それぞれの地域の郷土料理を残していくために
私たちができることは何だろう、」

そういったことを議論しました。

人吉・球磨にはこうした農泊のネットワークづくりの基礎が、ひまわり亭の本田節さんを中心にしっかりと作られています。

「これをオール九州で九州全体で繋げていけば、交流をさらに深めて郷土食をつないで広げていくことができれば。
やがて日本中にそのネットワークを広げていくことができれば。」

そんな想いをみなさま仰っておられました。

その節さんの想い、グリーンツーリズムに携わるみなさまの想いを組んで私たちスタッフができることは
農泊のすばらしさ、この地域に住むみなさんの宝であり食文化の郷土料理を伝えることです。
このHPでは、ひまわり亭プロジェクトメンバーが作成し、毎週更新している YouTubeチャンネルもご覧いただけます。
ぜひ観ていただけたら幸いです。

農泊、里山で体験したこと、五感を使って感じたことはずっと心に残っているものです。

(先日の和さんの手料理の数々)

自分が農泊を通じて感じた、自然体験や、
その地域に昔から伝わるお母さまたちの郷土料理。そして里山での心温まるおもてなしの心。
そこに触れることで
都会で疲弊した心や身体が、雄大な自然とともに、そこに住む人々の優しさで癒されていく感覚。
毎回涙があふれるくらい感動しているこの気持ちを伝えたい。

それらをこれからも発信し続けていきたい、ということをその場で熱く語らせて頂きました。

「私には家族があって、家族を支えるための本業の商社の仕事もあって
この大阪の拠点を離れて熊本に移住することはできません。
でも、農泊のすばらしさを伝えることはできる。
この体験をぜひ多くの人に経験して頂きたい。おもてなしの心を直接感じてほしい。
そして第2、第3のふるさとを作ってほしい。
だから私は来年からはフードツーリズムマイスターの資格を取って、人吉球磨をスタート地点として
農泊の良さを、お母さまたちから教えて頂いたことをこれからも都会で発信していきたいと思います。」

それが私のできることであり、恩返しできること。
復興には力及ばないかもしれない。でも、微力だけれどやってみる価値はあると信じています。

来年2022年の目標がまたひとつできて嬉しいです(*^-^*)

どうかみなさま、ホテルと観光もいいけれど、ぜひ農泊を検討されてください。
そこには、地元の食材を使って郷土料理を作り、心からのおもてなしをしてくださり、
昔から伝わる、その地域のお話を通じて学べることがたくさんありますよ。
きっとあなたの心にずっとこの先も残る、素晴らしい旅になることでしょう。
 

 

 

(写真は球磨郡湯前町。雄大な景色でした!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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