あの夏の続き。母の応援席は、今も続いている。

久しぶりに、野球母をしてきました。

行き先は名古屋。
社会人になった息子が出場する、会社の野球大会です。

朝5時起きで電車に乗って。
久しぶりの早起きに眠い目をこすりながら、新幹線に飛び乗りました。
こうして朝早くから野球を観に出かけるのも、なんだか懐かしいですね。

球場に到着すると、まず確認したのはトイレと自動販売機の場所。
これ、野球母の習性なんでしょうか(笑) 何年たっても、身体が覚えているものですね。

息子には言われました。
「会社の野球大会なんて、社会人にもなって来る親、誰もおらんで」と。

いやいや、おるよ。息子の野球が観たくて、全国から集まってくる親たちが。
もちろん、私もそのひとり。
だってね、野球をしている息子の姿を観るのが、幸せなんです。

高校野球を終え、社会人になり、それぞれの人生を歩み始めた息子たち。
もう、あの頃のように毎週末、球場へ通うこともありません。
試合時間に合わせて家を出発することもなくなりました。

けれど、グラウンドに立つ息子を見ていると、不思議なことに、あの頃の記憶がよみがえってくるのです。
少年野球時代の一生懸命に白球を追いかけていた姿。
勝って喜んでアイスを買った日も、負けて主人から小言を言われた日も。
そして、そんな息子を夢中になって応援していた、自分自身の姿も。

ああ、そうか。
私たち母親は、息子の野球を観に行っているようで、実はあの頃の自分にも会いに行っているのかもしれない。
そんなことを、ふと思いました。

子どもが大きくなると、親の役目は減っていきます。それでいい。
自分の足で歩き、自分の人生を楽しんでくれていることが、何より嬉しいのですから。

でも、親の出番が減ったからといって、応援する気持ちまでなくなるわけではありません。
むしろ、大人になった息子が、今も野球を楽しんでいる。体力はあの頃とは違うけれどね。
それをこうして観られることが、なんともありがたく、幸せなのです。

高校野球が終わったとき、あれほど寂しかった「野球ロス」。
もう、あの夏のような時間は戻ってこないと思っていました。
けれど、終わったわけではなかったんですね。
形を変えて、ちゃんと続いていたのです。

あの夏の続きが、今日もここにありました。

帰りは名古屋駅のホームで、大好きな住よしのきしめん。
だから観光もせずにまっすぐ駅へ。

朝5時起きの遠征は、さすがに昔のようにはいきません。
身体は確実に年齢を重ねています(笑) 
それでも、また息子の野球を観に行きたいと思うのです。

いつまでも、いつまでも。息子の野球を観ていたい。
きっと、そこには息子の成長だけでなく、母として歩んできた自分の人生も重なっているから。
そして、あの頃の幸せを、もう一度味わうことができるから。ってイタイかな?

あの夏は終わったけれど、母の応援席は、今も続いています。

ありがとう。今も野球をしていてくれて。

asumeshilab.com