寮母2年生。「心と身体を育む寮メシ」への取り組み

長い間、更新が滞っておりました。
この春で高校の硬式野球部寮母として2年目となりました。寮母2年生です。
毎日寮の食事を作っておりまして、Instagramにて食事の内容を公開しております。


この1年も日々の寮生達の食事作りを通じてたくさん学ばせて頂きました。
これまで資格取得のために学んで参りました。が、実践では決して頭で考えていた通りにはなりません。

最初のうちは1週間分のメニューを決めていました。
しかし、その通りにはならないことが多く、自分のハードルも上げてしまうこともあるのでやめました。
練習の予定が急きょ変更になったり、提供人数の変更など予定の変更が突然あれば、
突然寒くなったり、逆に暑かったりと気候条件に左右されることもあります。

何より、食事を作る上では寮生達の健康状態が一番影響してきます。
身体の健康状態はもちろん、モチベーションや気持ちの上下もあります。
昼間は元気だったのに、帰宅するとしんどそうだったり。

そんな時はどうするか。

「今ここにいる目の前の大切な人。この人をどうやって食で元気になってもらえるだろうか。」

そんなことを考えるとシンプルに「選手ファースト」です。
「選手ファースト」でメニューの構成を考えていきます。

今日の気候、今の健康状態の中でどんなものが食べたいか、
翌日の練習、試合を考慮してどんなものがパフォーマンスに貢献できる食材なのか、
食材は同じでも炒める料理から煮物料理に変えることで消化のスピードも変わります。
使う食材の組み合わせを変えることで疲労回復に貢献できるスピードも変わります。

アスリードフードマイスターの資格で学んだ「選手ファースト」の目線で考えると
おのずと最適なメニューが浮かび、手が動いていく。
私はこれを”ミラクルクッキング”と呼んでいます。

まだまだ寮母として半人前ではありますが、
1年が経過し、この判断力が少し早くなったかな。と思います。

毎日のひとつひとつ、テキストに載っていなかったことに直面しながら
その時その時の「ベスト」を尽くす。その積み重ねが今に繋がっています。
今この瞬間も、寮生やスタッフのみなさんに私は育てて頂いています。
いくつ感謝の言葉があっても足りないくらいです。ありがとうございます。

寮母2年生となり、最近また、寮生と話すときの目線が高くなったことが嬉しいです。
今日もまた、「うまっ」という声を引き出せるように
寮生達の「心と身体を育む寮メシ」をこれからも作って参ります。

寮母2年生 ユカリ

 

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